栄養

微量栄養素

以前の投稿でビタミンについてのお話をしましたが、つい先日にはお客様から「ミネラルってなんなんですか…?」というご質問を受けました。知っているようでよくわからないこれら二つの栄養素は「微量栄養素」として分類することができます。

よく知られている栄養素として一般的なものは炭水化物、脂質、たんぱく質の「三大栄養素」だと思いますが、これらの栄養素は身体の成長や発達のために多くの量が必要とされます。したがって「多量栄養素」と呼ぶこともできます。ビタミンやミネラルは多量に摂取する必要はありませんが、身体の免疫や代謝などの生体機能を維持してくれる役割を持ちます。そのため三大栄養素とビタミン、ミネラルを合わせて「五大栄養素」とも言われるほど身体に欠かせない栄養素なのです。

また食べ物にはカロリーが付き物と考えられるかもしれませんが、ビタミンとミネラルはそれら自身が体内でエネルギーとして変換されることはほぼありません。炭水化物などの三大栄養素を円滑にエネルギーとして代謝するために作用しています。つまりカロリーゼロなのです。

栄養素の構成を見てみると、三大栄養素のうち炭水化物と脂質は酸素、炭素、水素の3種類、タンパク質はそれらに窒素を加えた4種類の元素から作られています。ビタミンもほぼ同様に酸素、炭素、水素の3種類を基本として、一部に窒素、硫黄といった元素が含まれています。

ミネラルは反対に酸素、炭素、水素、窒素以外の元素のことを指します。鉄やマグネシウム、カルシウムや亜鉛、リンなどは馴染みがあると思いますが、これらを含めた16種類のミネラルが人の身体に必要とされる必須ミネラルと呼ばれています。

ビタミンとミネラルは微量栄養素なので必要量は少ないのですが、基本的に私たちの体内で作り出すことはできないため、食事からしっかりと摂取する必要があります。鉄が不足すると貧血を起こしたり、ビタミンの過剰摂取で体調不良を発症したりするなど、摂取量のバランスも重要です。健康的な身体の土台を作るためにはやはり偏りのない食事が大切ということですね。普段の食事でも炭水化物や脂質だけでなくどんな栄養が含まれているか少し気にしてみるとよいかもしれません。

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