トレーニング理論 身体について

有酸素運動(LSD)②

今回は前回に引き続き、有酸素運動(LSD)の効果についてお伝えしていきます。

前回のお話は、有酸素運動が心臓や脳の機能を向上させ、これらの健康を保つためには欠かせないという内容でした。

では心臓や脳の次に、神経系や身体に与える影響を考えてみましょう。

■モーターコントロール・神経伝達機能の改善
まず私たちが歩行中、足を地面に接地する時には、体重の2~3倍の負荷が身体にかかっています。

※ランニングでは体重の6~9倍、スプリント(ダッシュ)では10~12倍の負荷

普段、運動を全くしていない人でも1日に平均3000歩は歩くと言われており、この歩行時の負荷によって骨や関節を痛めてしまう恐れがあります。

そのため、無闇に歩数を増やしたりいきなりランニングを始めたりすることは、怪我のリスクを高めることにも繋がってしまいます。

そういった怪我のリスクを抑えつつ、有酸素運動を効率的に行うためには、ランニングエコノミー(ランニングの経済性)が重要になってきます。

ランニングエコノミーについては以前の記事でもお伝えしましたが、いかに身体への負担を減らして上手に走れるか、ということがポイントになります。

上手に走るということは、ランニングのフォームや走り方の改善ももちろん欠かせません。

しかし、それ以外にも筋肉の緊張を解き、身体をリラックスさせること、柔らかくコントロールすることも必要です。

身体ががちがちに固まってしまっていては、楽にゆっくり走り続けることもできません。

つまり、ランニングエコノミーを高めるためには、まず走るための身体作りもしていかなければいけないということです。

それは呼吸やストレッチなどの基礎的なものから始まり、ヨガやピラティスといった低負荷のエクササイズも効果的です。

身体が強くなってくれば、より負荷の高いトレーニングももちろん必須になっていきます。

そして、有酸素運動自体もランニングエコノミーや身体の使い方、モーターコントロールを高めるトレーニングにもなり得ます。

特に砂利道やデコボコ道などの不整地では、一歩一歩接地する度に足裏への刺激や身体にかかる負荷が変わり、無意識にバランスを取りながら走らなくてはいけません。

身体が日常的に緊張してしまっている人、または慢性的に腰痛を抱えている人たちは身体の使い方が上手でなく、決まった一部分の筋肉だけを使ってしまいやすいです。

そのような身体を改善するためには、筋肉が強く緊張してしまわないような負荷や強度で、できるだけいろいろなパターンの動作やトレーニングが必要であり、ランニングで言えば先程の不整地のような環境を走れるととても良いでしょう。

ただ、初めにお伝えしたように通常の歩行や舗装された道を走るだけでも、身体には相応の負荷がかかります。
自身の体力や身体の状態を把握し、走行中の痛みなどに注意しながら段階的に有酸素運動を始めていきましょう。

ランニングに有効なトレーニングなどもまたご紹介していきます!

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