インソール 身体について

足部の構造

前回までインソールに関するお話の中で、足の構造や機能についても少しご説明をしてきました。

普段のトレーニングやピラティスレッスンでも、足や足首にフォーカスしたエクササイズはよく取り入れています。

ダイエットやボディメイクを目的としたトレーニングではあまり意識されることのない足部かもしれませんが、身体の機能という点ではとても大切な役割を担っています。

今回はそんな足部の基本的な構造についてお伝えしていきたいと思います。

●足の骨
足は全身の大きさに比べてほんの一部分に思えるかもしれません。
全身の体表面積の中で足の裏が占める割合は片足で1%、両足でもたったの2%しかありませんが、その小さな面積で全身を支えるためとても複雑な構造をしています。

骨の数を知るとそれも納得ですが、足にはそれぞれ28個、両足で56個もの骨があります。
全身の骨の数はおよそ206個と言われていますので、数でいうと約4分の1を足の骨が占めています。

-骨の内訳-
・足根骨 7個(足の指の骨)
・中足骨 5個(足の甲部分にある長細い骨)
・趾骨 14個(足首やかかと周辺の短骨)
・種子骨 2個(親指のつけ根にある小さい骨)

●足の関節
骨の数が多いということは、その分関節も多く存在します。
片足に33個あるとされる関節は、足の細かい動作や衝撃吸収など様々な働きをしてくれます。

その中でも、特に主要な関節には下記のようなものがあります。
・MP関節 ⇒ 指のつけ根の関節。指の曲げ伸ばしに関係し、歩行時にはこの関節が適切に動くことで地面を押して確かな推進力を得る。
・距骨下関節 ⇒ かかとの骨である踵骨上部の関節。足の接地時の衝撃吸収と体重支持のための安定性を作り出す。
・横足根関節 ⇒ 足の甲の後部にある関節。踵立方関節と距踵舟関節という二つの関節からなり、足の強いアーチを構成する。また距骨下関節とセットで働き、足部の安定性と柔軟性にも関与する。

これら以外にも多数の関節があり、それぞれが連動して機能を発揮しています。
常に足部の機能を低下させないようケアやトレーニングを心がけましょう。

●足のアーチ
足の裏にあるアーチというと土踏まずのあたりをイメージすると思います。
しかし実際には、3つのアーチが足の裏で私たちの身体を支えています。

・内側縦アーチ ⇒ 足裏の内側で縦に伸びている一番長いアーチ。一般的に土踏まずと呼ばれる部位。歩行時の着地や蹴り出しの機能に大きく関係する。
・外側縦アーチ ⇒ 足裏の外側で、かかとから小指に向かって縦に伸びるアーチ。内側縦アーチより小さいが、同様に体重支持やクッション作用を持つ。
・横アーチ ⇒ 足の甲の前方で、親指から小指のつけ根に伸びる横方向のドーム型のアーチ。足の指を支えて負担を軽減する。

足のアーチにも種類があることはあまり知られていないかもしれません。
このように足部の複雑な構造が、身体をバランスよく支持し、歩行やランニングなど様々な動作を可能にします。

ぜひ普段から足部の状態チェックやセルフケア、エクササイズなども取り入れていけると身体全体のためにも良いですね。
各部位とても細かい構造をしていますが、また詳しく解説していけたらと思います。

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