ダイエット 栄養 身体について

痩せる身体作り-酵素の力-

極端な食事制限や過度な運動による体重減少は身体の不調や慢性疲労、早期リバウンドや筋力弱化などをもたらします。
短期間の大幅な減量ではなく、日常的に健康で体脂肪が燃えやすい身体を保つことがダイエットの本質ではないでしょうか。

そのためにまずは栄養の吸収やエネルギーの産生、脂肪の分解を促進する体内の代謝活動を高めることが大切です。
そしてその活動源となる酵素という物質について、前回は種類や働きなどを簡単にお伝えしました。

私たちは体内でこの酵素を作ったり、体外から摂取したりすることでその力を増やし、身体に必要な代謝活動を常時遂行しています。
反対に酵素の力が弱くなってしまうと体内の化学反応は低下し、先に挙げたような健康的で痩せやすい身体作りからはかけ離れてしまいます。

それではこの酵素の力はどうやって高めることができるのでしょうか。

まず初めに大切なのは、酵素の原料となる栄養素をしっかり摂取することです。
酵素はなにもしなくとも私たちの体内で作られていますが、物質を作るためには材料が欠かせません。

酵素を構成する主な原料はタンパク質です。
タンパク質と聞くと筋肉を作るものと思われがちですが、他にも内臓や皮膚、毛髪といった身体の大部分の素となっています。

一言でタンパク質と言ってもその種類は膨大で、人の体内だけでも約10万種のタンパク質があるとされています。
先程の筋肉や身体の一部分となるようなタンパク質を「構造タンパク質」、体内の免疫機能や代謝といった生体反応に関わるものを「機能タンパク質」に分けることができ、そこからさらに細かい役割をそれぞれのタンパク質が担っています。

酵素の働きだけに限らず、タンパク質は全身に必要不可欠な栄養素だということですね。
何万種類ものタンパク質が存在するように、食事でもいろいろな食べ物からタンパク質を摂取するように心がけておきましょう。

もう一つ酵素に必要な栄養素は、「補酵素」と呼ばれるビタミン、ミネラル類です。

補酵素とはその名の通り、酵素の働きをサポートするものです。
タンパク質でできた酵素はそれ単体では働きにくく、補酵素と結びつくことで活動が活性化されます。

結びつく補酵素によって役割も変わってくるため、こちらも様々な補酵素を食事から摂取することが求められます。
例)ビタミンB1→糖質の代謝 
  ビタミンB6→タンパク質の分解や合成
  ナイアシン→脂質やアミノ酸の代謝
  葉酸→タンパク質や細胞の増加

このように酵素の力を高めるためには、原料となるタンパク質と働きを補う補酵素をバランスよく摂取しなければいけません。
食事制限などで栄養不足が続くと、身体は食べていないのに痩せない、すぐリバウンドしてしまうといった低代謝の状態になってしまいます。

栄養素の働きを知って、ダイエット中でもなにを食べるべきか、選択できるようになると身体の健康も保たれます。
次回も引き続き、酵素についてもう少しお話していきたいと思います。

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