トレーニング理論 ピラティス・ヨガ

モーターコントロール

ピラティスの効果、特にマシンを使用したピラティスでは身体の柔軟性や筋力を鍛えるだけでなく、動作のコントロールや運動学習といった機能を向上させることができます。

ジョセフ・ピラティス氏はピラティスのことを当時コントロロジーと名付けており、これは「control(コントロールする)+logy(学問)」が由来となっています。
そしてこのコントロロジーを通して、「まずは意識的に自身の身体を完全にコントロールすることを覚え、エクササイズを適切に反復することで、意識下での自然なリズムと協調性を徐々に獲得する」と著書の中で述べていました。

ある運動スキルを身に付ける時、初めは身体の動かす部位やタイミングを意識して行いますが、その動作を繰り返していくことで感覚を掴み、最終的には無意識の状態でも正確に遂行できるようになるということです。

ピラティスにおけるコントロロジーの考え方は運動学習の法則とも共通することが多く、現在ではアスリートのトレーニングやリハビリテーション、一般の方にも運動機能の向上や姿勢改善など幅広い現場でその効果をもたらしています。

このように身体や運動をコントロールする能力を、モーターコントロール(運動制御)と呼びます。
モーターコントロールの能力を高めていくためには単純に身体を鍛えるだけでなく、適切な運動を正しい姿勢で行う必要があります。
さらに適度に負荷をかけたり姿勢を変化させたりすることで、コントロールできる運動の幅も広がります。

もちろんピラティスだけが運動学習に有効というわけではありませんが、マシンピラティスでは立位や座位、仰向けや四つ這いなどあらゆる姿勢でエクササイズを行うことができ、さらにマシンの負荷を調整することで動作の難易度を高めたりインナーマッスルやアウターマッスルそれぞれに刺激を与えられます。
常に新しい環境や状況でトレーニングすることがモーターコントロールの精度を高めるので、エクササイズのバリエーションに富み、身体要素に総合的なアプローチを加えることができるピラティスはとても効率的な運動学習方法と言えるでしょう。

アスリートやスポーツの現場でピラティスが取り入れられるのは、パフォーマンスの向上だけでなく怪我や障害予防のためでもあります。
スポーツ動作は強度の高い動きを何度も繰り返すため、特定の部位に継続的にストレスがかかります。
そうしたストレスに耐えられるように筋力トレーニングで関節や筋肉といった組織自体を強くすることも効果的ですが、ピラティスなどで基本的な身体の動かし方、動作制御を身に付けることでそもそものストレスを減らし、障害リスクを低下させてくれます。

ピラティスで姿勢の改善が見込まれる、というのもこのモーターコントロールが関係しており、単に筋力アップしたからというわけではありません。
姿勢と聞くと静止した状態をイメージするかもしれませんが、ただまっすぐ立っている時でも私たちは重力に逆らって、いかに無駄がなく立てるか常に自分自身の身体をコントロールしています。
静止時でも運動中でも、モーターコントロールが適切に働き、身体が安定的に制御されていることできれいな姿勢を保つことができます。

なんでも練習すると上達するように、身体の機能も使い続けることで向上します。
怪我の予防や機能低下を防ぐためにも、日常的に多様な身体経験を積み、運動機能をフル活用していきましょう。


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