ピラティスを中心としたトレーニングでは、ダイエットやシェイプアップだけでなく腰痛など身体の痛み改善にも効果的です。
実際に腰の痛みや不調がきっかけでトレーニングを始められる方も少なくありません。
腰痛に関する記事は以前にも書いてきましたが、日本人の8割が経験すると言われるこの症状についてまた改めてまとめていきたいと思います。
まず腰痛の原因ですが、これは本当に様々です。
いくつか挙げてみてもヘルニアや骨折といった組織の損傷によるものから、内臓や呼吸器系の不調からくるもの、ストレスや不安などの心理的要素までそれは多岐にわたります。
そのため改善方法は一つに限らず、原因に合わせていろいろなアプローチをする必要があると考えられます。
それはいくらマッサージやトレーニングを続けても痛みが良くならない場合、なにかしらの内臓疾患、もしくは精神的な問題によるホルモン、脳機能の影響を受けている可能性もあるということです。
慢性的な痛みがしばらく続いているなという人は、違った点からもその原因を探ってみてください。
もちろん運動もストレス解消や心理的な部分へ良い効果をもたらしますが、特にトレーニングやピラティスが直接的に有効なのが腰部の構造的要因です。
構造的要因というのは先程のヘルニアのような組織の損傷や、そのきっかけとなる骨(脊椎)の圧迫、筋の緊張や硬さのことを指します。
目に見える腰周辺の怪我、または骨や筋肉の異常な状態ということですね。
腰には誰しも日常的に負荷がかかっており、背骨の間にある椎間板にもダメージを受けています。
例えば30代の人の半分に椎間板の摩耗は見られ、50代ではほとんどの人になにかしらの変形や病症があると言われています。
それが実際に腰の痛み、ヘルニアなどの組織損傷を引き起こさないためには腰部の筋力の強さ、そしてそもそもの負荷を軽減することが重要になります。
椎間板は常に骨と骨の圧迫を支えていますが、不良姿勢や無理な動きでは特に負荷が大きくなります。
この圧迫によるストレスを減らすために姿勢や動作を改善し、それを維持するための筋力が欠かせません。
維持するための筋力というのは重い物を持つ強さだけでなく、長時間の負荷に耐えられる持久力も必要ということです。
ピラティスや腰痛改善のトレーニングではこういった部分に注意し、背骨の安定性獲得、体幹や腰部の筋力(筋持久力)向上に焦点を当てていきます。
詳しい構造や負荷の大きい動作、効果的なエクササイズなどまたお伝えしていきたいと思います。
腰痛-構造的要因-