栄養 身体について

感染症を予防する栄養や食材②免疫細胞の活性化

前回、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する方法として、細菌が体内へ侵入するのを防ぐ口や鼻の粘膜(口腔粘膜、鼻粘膜)の働きとターンオーバー、そのための栄養素などをお伝えしました。

今回は細菌が体内に入ってきた後、身体が病に侵されないように戦ってくれる免疫細胞とそれらを活性化させる栄養や食事についてお話したいと思います。

私たちの身体には、外部からの細菌侵入や体内の異物除去をおこなう生体防御機能が生まれながらに備わっています。

その機能の中で、体内に侵入したウイルスや病原菌などを発見、そして排除するはたらきのことを自然免疫と言います。

免疫機能を司り、異物と戦う細胞たちのことを免疫細胞と呼びますが、それらはそれぞれ役割によってさまざまな種類に分けられます。

まずは代表的な自然免疫細胞とそのはたらきを見てみましょう。

マクロファージ:体内に侵入した細菌などの異物を食べて消化、殺菌することで細菌感染を防ぐ。感知した異物を他の細胞に知らせる役割もある。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞):体内にあるがん細胞や細菌感染細胞などを見つけ次第攻撃し、自然免疫の中心的な役割を担う。

好中球:血液中で最も多い免疫細胞であり、細菌感染した部位に最初に移動して病原体を食べる役割を持つ。感染に対する第一の防御を担う。

主にこれらの免疫細胞が、体内のウイルスや細菌から身体を守るため24時間休むことなく戦ってくれています。

しかしこれらの免疫細胞も、はたらく環境が悪くなればその機能も低下してしまいます。

機能を低下させる要因としては、持ち主である人間の疲労やストレス、運動不足や体温の低下、そして食生活の乱れなどが挙げられます。

細胞ももとはタンパク質から構成され、ビタミンやミネラルといった栄養素によってその生成や機能が保たれています。

次に、免疫細胞を活性化させるために必要な栄養素、食材を簡単にまとめてみましょう。

βカロテン(ビタミンA)
皮膚や粘膜の保護やターンオーバー促進、免疫細胞の活性化
多く含む食材:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバー

LPS(リポポリサッカライド)
体内のウイルスや病原菌を認知して排除するマクロファージを活性化
多く含む食材:玄米、雑穀、ほうれん草、キノコ類、大根、海藻類

MDフラクション
体内のウイルス感染細胞除去やがん細胞を防ぐ抗腫瘍効果を持つNK細胞を活性化
多く含む食材:マイタケ

βグルカン(水溶性食物繊維)
免疫細胞全体の働きを高めたり、ワクチンの効果を補助して免疫応答を強化する
多く含む食材:雑穀、酵母、キノコ類、海藻類

亜鉛
抗体の産生を助けたり、ビタミンAとともに粘膜や皮膚を保護してバリア機能を高める
多く含む食材:牡蠣、魚介類、レバー、牛肉、卵、ごま

このように、効果的な栄養素を食事に取り入れることで免疫機能を維持し、細胞を健康に保つことができます。

体調を崩しやすくなる時期だからこそ、早めの対策として食生活、生活習慣をしっかり整えておきましょう。

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