今日から12月になり、早いもので今年も残りひと月となりました。
冬になると、気温の低下に加えて日照時間もどんどん短くなっていきます。
夏には夜まで明るかったのが、今では夕方にはもう日が暮れ始めます。
寒くなることで外出が減り、日が出る時間も短くなることでこの時期は自然と日光を浴びる機会が少なくなります。
私たちは太陽の光を浴びることで交感神経が優位になり、自律神経のバランスを上手に切り替えることができます。
また、日の光によって体内時計をリセットし、日々の生活リズムも整えられています。
そのため、日光を浴びる時間が減ることで、自律神経や生活習慣の乱れ(過眠や過食など)、倦怠感ややる気の低下といったメンタルに関する症状が表れる場合があります。
このような症状は季節性うつとも呼ばれ、この秋から冬の季節にかけて発症されやすいうつ病の一種です。
実際に、天候は精神疾患に影響を及ぼすと言われており、その要因として免疫細胞が挙げられます。
体内には、細菌やウイルスと戦うヘルパーT1細胞(Th1細胞)という免疫細胞があります。
そして、秋冬の季節には空気の乾燥に伴って微生物や細菌が増加し、この細胞が過剰に働きやすくなります。
Th1細胞が過活性すると、細菌やウイルスだけでなく自己免疫や組織を傷つけ、慢性的な炎症を引き起こします。
発生した炎症は脳にも影響を与え、前頭葉や視床下部、海馬などの活動を抑制し、うつ症状につながる可能性があるという研究結果も示されています。
慢性炎症は、体内のさまざまな不調や疾患に関連していると言われますが、季節性うつに関しても大きな要因となっているかもしれません。
ですが、それ以外にもうつ症状を引き起こす原因があると考えられており、それは神経伝達物質であるセロトニンです。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンには、気分を落ち着かせ、精神を安定させる作用があります。
セロトニンは日光を浴びることで分泌が促進されるため、この季節にはやはり不足しがちです。
ですので、冬の時期であっても積極的に外へ出て、ウォーキングや身体を動かすことが対策の一つとなります。
ただ、その他にも食生活に起因するケースもあり、日頃の食事や栄養を見直すことも大切です。
特にビタミンDやオメガ3といった栄養素が重要となり、うつ症状の予防や改善には欠かせません。
これらの栄養素の関連性や効果について、また次回お伝えしたいと思います。
季節性うつ