栄養 身体について

感染症を予防する栄養や食材①粘膜のターンオーバー

11月に入り、気が付けば季節も冬に近づいてきました。
気温も日に日に下がっていき、特に朝晩の冷え込みや日中との寒暖差を感じられると思います。

すでにインフルエンザが流行しているようですが、この時期は空気が乾燥し、風邪をはじめ様々な感染症へのリスクが高まっていきます。

今回は、そういった感染症に対する予防策を、栄養や食事の観点からお伝えしたいと思います。

まず、この時期の感染症リスクの上昇についてですが、これは身体の粘膜部分にある抗体の働きが乾燥に伴い低下してしまうことが一つの原因となります。

口や鼻、喉といった粘膜には、ウイルスや病原体など異物が体内に侵入するのを防ぐ役割があります。

しかしこの粘膜が乾燥してしまうとその防御機能も弱くなり、体内への異物侵入、身体全体の免疫力の低下、粘膜部分の炎症など感染症を引き起こす要因となる悪影響を各部位に及ぼします。

そのため、乾燥が進んでくるこの時期は、粘膜の潤いや健康を普段以上に保つよう気をつけなければいけません。

粘膜にはターンオーバーと呼ばれる、細胞が生まれ変わる仕組みがあります。

お肌のターンオーバーという言葉はよく耳にするかと思いますが、粘膜も肌と同じように新陳代謝によって新しい細胞が作られ、古い細胞と入れ替わることで傷やダメージを修復し、健康や免疫力を保ち続けています。

肌のターンオーバーは一般的に28~45日(加齢とともに増加)と言われていますが、口や鼻の粘膜(口腔粘膜、鼻粘膜)はそれよりも早く、だいたい7~14日のサイクルで行われます。

胃や小腸の腸粘膜はそれよりも早く3日程度で生まれ変わるとされていますが、これは消化液や食べ物によって傷つきやすく、迅速に再生する必要があるからです。

粘膜のターンオーバーを正常に促進するには、成長ホルモンを分泌するための適度な運動、十分な睡眠がまずは欠かせません。

そして細胞を作る材料、栄養がやはり必要になってきますが、特に口や鼻粘膜のターンオーバーに重要な栄養素を下記にまとめてみましょう。

タンパク質:粘膜の主成分であるコラーゲンを作る材料になります。

ビタミンC:タンパク質を材料に、コラーゲンの生成を促進します。

ビタミンA:古い細胞を除去し、新陳代謝のサイクルを整えます。また、粘膜の保護や潤いを保つ役割もあります。

ビタミンB群(特にB2、B6):タンパク質の合成や細胞の再生を促し、ターンオーバーをスムーズに遂行します。

亜鉛:傷や病気からの回復、細胞の生成や増殖に関与するため、粘膜の健康に不可欠なミネラルです。

このように、粘膜には細菌をバリアする防御機能があり、ターンオーバーを繰り返すことで常に身体を守ってくれています。

寒さや乾燥という周囲の環境や自らの食生活、運動習慣によってその働きも左右されていきますので、この時期になると風邪を引いてしまったり、喉や鼻の不調、口内炎などが増えたりする方は特に注意して過ごしていきましょう。

次回は細菌が侵入した後、体内の免疫などについてお話していきます。

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