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耐糖能

以前までの記事で何度か血糖値やインスリン、糖尿病についてのお話をしてきました。
高血圧や高脂血症と並んで主な生活習慣病の一つとされている糖尿病は、患者数も年々増加しています。
さらに糖尿病と診断されない場合でも「糖尿病予備軍」、または食後血糖値の抑制能力が低下している「耐糖能異常」に当てはまる人も同様に増えているそうです。
今回は、糖尿病と診断される前に注意しておきたいポイントをいくつかチェックしていきましょう。

健康な人であれば、食事によって高くなった血中の糖の濃度(血糖値)を膵臓からインスリンを分泌することによって正常値に戻すことができます。
このように血糖値を処理する能力のを耐糖能といい、なんらかの原因でこの能力が弱くなっている状態を耐糖能異常と呼びます。

耐糖能異常は食後の血糖値コントロールがうまく働いていないということですが、反対に食前や空腹時の血糖値が高い状態を空腹時高血糖と言います。
空腹時の血糖値は80~90mg/dlが正常な数値であり、126mg/dl以上が糖尿病と診断されます。
その少し手前にあたる110~125mg/dlが空腹時高血糖とみなされ、糖尿病予備軍または境界型などと分類されます。

食後の血糖値は1~2時間後の測定で140mg/dl未満が通常ですが、この数値が200mg/dl以上だと糖尿病、140~200mg/dl未満の場合は食後高血糖となり耐糖能異常が疑われます。

食前、食後どちらか一方でも高血糖であれば糖尿病予備軍となりますが、食後の耐糖能異常は見落とされることが多いです。
一般的な健康診断では朝食を食べずに診断を受けに行くので、空腹時の血糖値のみとなり食後の血糖値は測定されません。
そのため糖尿病ではなくても血糖のコントロールになにか不具合がある、という人が知らず知らずのうちに増えてしまっているということになります。

では、耐糖能異常になるとどのような問題があるのでしょうか。
まずは予備軍と呼ばれる通り、糖尿病を発症するリスクが高い状態にあるということを気に留めておかなければいけません。
糖尿病有病者はその他にも主に神経、目、腎臓の障害という三大合併症を引き起こす可能性が高くなります。

次に耐糖能異常の状態が長く続くと、血管へのダメージが蓄積されます。
高血糖時には血液中で炎症が起きてしまうこと、また血糖値の上昇や下降が頻繁に繰り返されることも血管へ大きな負担を与えます。

血管を傷つけることは心臓や脳の病気を誘発する原因となります。
実際に耐糖能異常の人は、血糖値が正常な人に比べて心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患で死亡するリスクが2倍強になったという統計結果も出ています。
糖尿病になっていなければ大丈夫、という捉え方ではなく正常値に保つことができるよう心がけましょう。

血糖値のコントロールには食事制限がもちろん重要ですが、運動習慣を身に付けることも効果的です。

週3~4回、30分程度の有酸素運動(ウォーキングやジョギング、水泳など)はインスリンの伝達機能を活性化させると言われています。
さらに最近では有酸素運動だけでなく、継続的な筋力トレーニングも糖尿病の発症リスクを低下させるという研究結果も示されています。

また高血糖になりやすいのは肥満体質の人だけではありません。
筋肉量の少ない瘦せ型の人も糖尿病発症リスクが高くなることが懸念されています。
血液中の糖は筋肉の中にも取り込まれるため、筋肉量が多ければ多いほど糖を脂肪ではなく筋肉に蓄えておけるという考えから、痩せるだけでなく一定の筋肉量を保つことが糖尿病の予防にも繋がるのではないでしょうか。

異常が診断されてからではなく、定期的に食前・食後血糖値の測定による健康管理、有酸素運動や筋力トレーニングを習慣づけることでリスクの低下、予防に努めるようにしていきましょう。


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