身体について

体性感覚

前回、足の裏の感覚受容器についてお話をしました。足底にあるセンサーが地面との接地感やバランスを読み取り、体の位置や姿勢をコントロールするというものでした。
同じように私たちの姿勢や動きを制御するためのセンサーは身体のあらゆるところに存在します。

まず感覚器とは、身体の内側や外側で起こる変化や刺激を感じ取り、末梢神経系を通して、多くの神経細胞のまとまりである中枢神経系に送る役割を持っています。
そこで受け取った情報をもとに私たちは反応、行動といったアクションを起こしています。
感覚器の種類は足底にあるような目に見えないセンサーに加え、耳や鼻、目、口のように明らかに特殊な形をしたものまで様々です。

これらの感覚器が感じる「感覚」もいくつかの種類に分けられますが、先にお伝えしたように身体の位置や動作の変化が与える感覚は「体性感覚」に分類されます。
さらに体性感覚は、「表在感覚」と「深部感覚」の二つに分けられます。

表在感覚は皮膚感覚とも呼ばれ、その名の通り皮膚から感じ取られる情報を表します。
私たちの皮膚を広げるとその面積はおよそ1.6㎡にもなり、重さは体重の約6%を占めるとされています。そのため、皮膚は身体の中で最も大きな感覚器と言えます。
皮膚が感じる感覚には触圧覚、冷覚、温覚、振動覚、そして痛みの原因となる侵害受容刺激などがあります。
身体になにかが触れている、冷たい、熱いなど様々な情報を感じ取るため、感覚器である皮膚の中にはさらにいくつかの感覚受容器が点在します。
少し難しくなりますが、自由神経終末やルフィニ終末、パチニ小体と呼ばれるセンサーがあり、それぞれが触覚や冷覚など感じる情報を別々に担当しているということですね。

もう一方の深部感覚は、位置覚や運動覚、重量覚といったものを感じ取ります。
深部感覚は固有感覚とも呼ばれ、筋紡錘やゴルジ腱器官という筋や腱の内部にある受容器、そして関節に存在する関節受容器が、筋肉の伸び縮みや関節の曲がり具合などによって身体の体勢、動作の変化、重心などの情報を伝えてくれています。
目を閉じた状態でも立っていられるのはこの深部感覚が情報を感じ取って、立つという動作をコントロールしてくれているからです。
ただ通常は視覚からも情報を得ているので、目を閉じて片足立ちになるととても難しく感じると思います。ほとんどバランスをとることができないという人は、視覚にばかり頼りすぎて体性感覚が鈍くなっているのかもしれません。

足底感覚と同様、鈍くなってしまった感覚には少しずつ刺激を与えてあげましょう。
足だけでなく肩や腕、いろいろな関節や筋肉を動かすことで受容器が感覚を受け取ってくれるようになります。
きれいな姿勢や動作はこういった刺激を正しく受け取った結果作られていくものですので、まずは多様な感覚を日常やトレーニングにおいて身体にインプットしていくことが大切になってきます。


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