身体について

気候と運動

昨日都内はでも雪が降り、寒い一日でしたね。気候の変化が起こると、身体や気持ちにも不調が表れやすくなってきます。風邪や様々な病気など身体のケアに注意が続くこの時期、運動の効果にはどのようなものがあるでしょうか。

まず、気候の変化が心身の不調を引き起こす原因として低気圧が関係していると言われます。
悪天候が続く時、空気が上空に上がっていくことで周りの空気は薄くなり気圧が低下していきます。身体は、自分にかかる圧力を耳の中にある内耳で感じることができます。この圧力の変化や、空気が薄くなったことで呼吸による酸素摂取の減少などから気圧が低下したことを認識します。そしてその気圧の低い状態が「活動に適さない環境」だと身体が判断すると、活動をコントロールしている二つの自律神経のうちの一つである、副交感神経を優位に働かせていきます。副交感神経が優位になると血圧や心拍が下がり、身体の活動機能も低下、脳は休息するモードへと向かっていきます。

反対に交感神経は脳や筋肉の働きを活発にし、活動的なモードに切り替えてくれます。
通常、この二つの神経がバランスよく切り替わることで私たちの身体は良好な状態を維持しているのですが、気圧の低下など外部環境の変化によってこのバランスは崩されてしまいます。日中、活動的に動きたいのに副交感神経が優位になってしまっていると身体や脳を働かせるための酸素や血液が十分に送られず、疲労感やだるさ、集中力ややる気の低下などが起こります。
さらにひどくなると肩こりや関節の痛み、頭痛、めまいなど様々な症状が引き起こされてしまいます。このような症状は気候の変化によるものなので仕方ないと思われるかもしれませんが、自発的に自律神経の働きをコントロールすることで、いろいろな不調を改善できるかもしれません。

交感神経を優位にするためには、朝日の光を浴びたり、熱めのお風呂に入ったり身体を目覚めさせるような行動が効果的だと言われていますが、やはり運動することも自律神経の働きに良いとされています。中でもピラティスやヨガでは他のスポーツや筋トレなどにはない呼吸への意識が高く、また一つのレッスンでは徐々に身体を動かし温めていき、最後にはクールダウンで終わるという自律神経をうまく切り替えるような流れになっていることも多いです。深い呼吸で酸素を取り込み、手足の先まで動かすことで全身の血流も活発になっていきます。
厳しい寒さで身体を動かすのも大変に感じる季節かもしれませんが、まずはご自宅で、または一日15分だけ!など自分のペースで構いませんので身体を動かしてみましょう。特に起床後の運動では体温も上昇し、気分も高まることでその日一日がいつもより活動的な日に変わるかもしれません。

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