トレーニング理論 ピラティス・ヨガ 身体について

アスリートとピラティス

ピラティスの大きな効果は、正しく基本的な動作を身体に学習させ、全身のコントロール力を高めることであると以前の記事でもお伝えしました。

ピラティスというと腹筋群や体幹のトレーニングと認識されることが多いですが、いわゆる筋肉を鍛えるだけではなく、動作学習やパワーハウスと呼ばれる体幹部から四肢のコントロール能力向上、正しいアライメントの獲得が主な目的であり、その結果として全身の筋力強化、柔軟性アップ、体幹の安定性向上というような効果も付随して得られると考えられます。

動作を学ぶ、鍛えるためには筋肉以外にも関節や神経系との繋がりが欠かせません。
筋-関節-神経のどこかが不活性な状態ではなく、それぞれがバランスよく連動し機能することで、動きの質が高まっていきます。

アスリートを例に挙げると、自身のイメージ通りに身体を動かすことがプレーにおいて大切で、そのブレをいかに少なくするかが競技成績やパフォーマンスに結果として表れてきます。

このイメージと実際の動作をすり合わせるためにもピラティスは有効であり、そこが近年様々な競技のアスリートのトレーニングにピラティスが取り入れられている理由の一つではないでしょうか。

仰向けや四つ這い、座位や立位など多様なポジションで身体をコントロールすることで神経系を活性化し、正しい筋発揮で関節の可動性や安定性を高めていく、これも動作の基本的なことではありますが、数センチ数ミリの中で勝負しているアスリートにとっては必要不可欠なスキルと言えるでしょう。

もちろんこれ以外にもピラティスの効果やメリットは多くあり、逆にピラティスでは補えない能力やスキルもたくさん挙げられます。

自身の身体や競技能力に不足している部分を見つけ出し、そこにフィットするトレーニングを選択することがパフォーマンスの向上に繋がってくるということですね。
また競技ごとの特性やピラティスとの相性などもお伝えしていきたいと思います。

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