身体について

不定愁訴

理由はわからないのに身体がだるい、イライラするなどなにかしらの異常を自分に感じていること、これを不定愁訴といいます。

愁訴とは自覚的訴えのことで、医療機関での検査や診察を受けても原因が特定できず、本人の違和感や自覚症状のみが残るという状態です。

不定愁訴の症状は様々ですが、以下のようなものが主に挙げられます。
【身体のだるさ、頭痛、肩こり、冷え、腹痛、むくみ、イライラ、不眠、動悸、めまい、息切れ etc. 】

症状の長さもそれぞれで、一つの症状がしばらく続いたり、複数のものが併発したりするケースもよく見られます。
身体に明らかな問題はなく睡眠もしっかりとっている、それなのに体調がなぜか優れず上記のような症状に頻繁に襲われる、というような方はこの不定愁訴に陥っているのかもしれません。

不定愁訴とは、その原因が特定できないというだけで、なにかしら関連する要因はいくつか考えられています。
その一つが自律神経です。

自律神経は生命活動維持のために内臓や血流、体温調節などの身体機能を司ったり、精神の安定を保つためにも作用します。
通常体内では交感神経と副交感神経がそれぞれバランスよく働いていますが、そのバランスが崩れてしまった時、心身にも多くの不調や問題が起こりうるでしょう。

自律神経は生活習慣の乱れやストレス、外部環境などによって影響を受けます。
身体の機能低下や体温は検査することができますが、その要因までははっきりと特定することはできません。
そのため、自律神経の乱れが原因で発生する症状は不定愁訴と呼ばれてしまうことが多いのです。

自律神経の乱れ以外にも、特定の病気や症状によって不定愁訴を引き起こす場合があります。
いくつか例を挙げるとPMS(月経前症候群)や更年期障害、子宮や卵巣の病気が考えられます。

これらは体内のホルモンバランスを崩しやすく、先に挙げた不定愁訴と似たような症状を発症します。
それが病気の直接的な症状なのか、関連して引き起こされた症状なのかははっきりとわかりませんが、ホルモンバランスの乱れというのも心身の健康に大きく作用します。

その他、鉄分やマグネシウム不足など栄養の乱れも体調に悪影響を与えます。
なんとなくの体調不良は放っておいてしまいがちですが、身体がSOSを示しているのかもしれません。
そんな時は医療機関の受診はもちろんのこと、日々の生活習慣を見直してみるなど、体内のサインに目を向けてみましょう。

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