ピラティスには、6つの基本原則と呼ばれる大切な要素があります。
その中の1つが集中(concentration)であり、エクササイズを実践するうえで自分の身体の状態、一つ一つの動作、それに伴う筋や関節の動き、感覚に意識を向けることが重要と言われています。
どんなに効果的なエクササイズであっても、自分の身体がそれを実行できる状態(アライメント、痛みの有無、メンタルetc.)であるのか、また動作中にも動きのズレや左右差、正しい筋活動などを感じ取れるかどうかがポイントとなり、その感覚があることでピラティスのもう1つの原則であるコントロールや正確性(身体を正しく使って動作を調整する)という要素に繋がっていきます。
この身体の内面を感じ取ることを身体意識、Body Awareness(身体への気づき)などと呼びます。
身体意識が不足している状態では、エクササイズのぱっと見の形や回数などに気を取られ、細かい動きや身体の歪みの修正ができず、癖や代償動作(間違った動きをかばう動作)が大きく出た動きになってしまい、それに気づくこともできません。
まずは自分の身体や動作に集中し、内面を感じ取る意識、気づく力を高めていきましょう。
そうすることで身体を動かす感覚も高まり、動作の質や効果も向上します。
正しい動きは怪我や痛みを予防し、日常生活も楽にしてくれます。
少しずつでも意識を内面に向けて動作を行えるように取り組んでみましょう。
身体の気づき