身体について

頭の位置

姿勢不良や肩こりの改善を目的としたトレーニングをする場合、身体評価の一つとして頭の位置にも着目しています。

私たちは外部の情報の大半を目から得ており、さらに首を動かすことで視野を広げ、効率よく目標物を見たり、素早く危険を察知したりすることができています。
そのため首の可動性は高くなっていますが、大きく動く分首にかかる負荷は小さくありません。

成人の頭部の重さはおよそ4~6kg(体重の10%ほど)と言われていますが、頭の位置、首の角度によってこの重さは何倍にもなります。
例えば首を曲げて下を見る時、首が15度の角度では約2倍、30度では3倍、60度では5倍もの重さとなって首に負荷をかけています。

支えている首の筋肉は頭だけでなく、肩甲骨や鎖骨、胸椎など肩や胸周りの骨にも付着しています。
つまり頭の重さが与える負荷は、首を通じて肩や背中、さらには間接的に腰や下半身にもなにかしらの影響をもたらしていると言ってもよいでしょう。

普段意識することは少ないかもしれませんが、片側の肩や首の後ろがいつも凝る、または痛みはなくても仕事中同じ位置にパソコンを置いて同じ角度で見続けている、スマホをテーブルや手に持って首を大きく曲げて見ているといったことはないでしょうか。

もしくは写真を撮る時に顔の角度を毎回正されるという人は、頭部や首のポジションにどこか歪みが出ているのかもしれません。

頭部の歪みは、筋肉の硬さや凝りの原因となるだけでなく、身体の感覚にも影響を与えます。

通常、私たちはどれだけ頭を動かしても無意識に身体の中心を感じ取り、もとの位置に戻すことができます。
これは赤ちゃんの頃から作られてきた感覚で、頭を中心に保つことでバランスをとり、立位の姿勢や歩行を可能にしています。

この感覚が頭部の歪みによって弱くなってしまうと自然と全身のバランスは崩れ、身体はこれを修正しようと無意識のうちに緊張してしまいます。
緊張した部位はさらに硬くなったり、痛みを発生する原因となってしまうかもしれません。
もしくは左右差や別の部位の歪みを生じるなど、身体のバランスに悪循環をもたらします。

このように頭の位置ひとつをとっても首や肩から全身まで、与える影響は様々だということがわかります。
頭部の歪みを生む原因も多くありますが、やはり長時間のデスクワークやスマホの使用による姿勢不良、目の酷使が大半ではないでしょうか。

特に頭や顎を突き出してパソコンの画面などを見る姿勢や、左右どちらかの目で強く物を見る癖は頭部や首に強い負荷をかけています。
手始めにこういった自分の姿勢や癖に気づくこと、そして身体のちょっとした不調を感じ取ることが、大きな痛みの予防や快適な身体づくりの第一歩となります。

改善点としては姿勢や癖を直すことが一番ですが、これは無意識に行なっていることなのでそう簡単にはいきません。
デスクワークをしている人であれば、まずはパソコンを置く位置やデスクの高さを調整する、30分か1時間おきに休憩をとって目を休めるなどできる範囲で環境を変えていきます。
また日常生活でも下を向いてスマホを見ない、就寝前にもスマホやテレビを見ないといった意識付けが重要となります。

負荷をかけない生活をすることは難しいので、必要以上の負荷を避けること、疲労した部位をしっかり休めることから始めていきましょう。
部位ごとのリラックス方法などもまたご紹介していきたいと思います。

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