栄養 身体について

健康寿命

健康面に問題がなく、継続的な医療や介護に頼らずに自立した日常生活を送る期間、これを健康寿命といいます。
平均寿命は昔よりもはるかに延びている現代ですが、その中の健康寿命が占める割合を増やすことで、心身ともに生き生きと活力ある生活を過ごすことができるでしょう。

2015年にワシントン大学の研究所が発表したデータによると、私たちの健康寿命を縮めて死亡リスクを高める主な要因が、下記10項目にまとめられています。

1. 高血圧(収縮時血圧)
2. 喫煙
3. 肥満(BMI)
4. 糖尿病(空腹時高血糖)
5. 塩分の過剰摂取
6. 野菜・果物の摂取不足
7. 大気汚染(微小粒子の拡散)
8. 家庭燃料による大気汚染
9. 高コレステロール
10. アルコールの過剰摂取

これらの項目を見てみると、糖や塩分、脂質の過剰摂取、野菜不足など食生活のバランスが問題となっているのがわかります。
また肥満や高血圧もカロリーオーバーや過食によるところが大きいですが、日常の身体活動量低下や運動不足が深く関係してるとも言えるでしょう。

日々の活動量が減ると、一日の消費エネルギーが減少し、体脂肪を蓄積しやすくなります。
特に糖や脂質、アルコールの多い食事を続けていると内臓脂肪が増え、高血糖や高血圧を引き起こしてしまいます。

高血圧が死亡リスクに関係する割合は高く、上記データが研究されていた2013年には、世界中で年間約1,000万人の死因に影響していたとも言われています。
肥満や高血糖も放っておくと糖尿病や心筋梗塞、脳卒中や腎不全といった様々な病気を招くリスクを高めます。

30年以上前の1980年代と比べると、肥満の割合は男女それぞれ10%ほど増加しており、先に述べた死亡リスクを高める要因もその頃から過食や栄養バランスの乱れといった部分が指摘されていたようです。

若いうちはなかなかこういった健康寿命であったり大きな病気について考えることは少ないと思いますが、毎日の食事や運動からそれらのリスクを抑え、元気に過ごす時間を長く与えてくれます。
体重のコントロールに加えて、筋肉の減少を防ぐためのトレーニングや有酸素運動、炭水化物や脂質に偏りすぎない栄養バランスの取れた食事などにちょっとずつ気を配ってみてください。

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