ダイエット 栄養 身体について

瘦せる身体作り-腸内環境-

健康的で痩せやすい身体作りについて、前回は体内環境に関するお話をしました。

酵素の働きが活性化し、全身の代謝が高まるためには体温と体内のpH値が関係しているので、日々の食事や運動によってそれらを最適な環境(数値)に保っておく必要があります。
環境の悪化は代謝に限らず身体の調子にも影響を与えるため、短期的ではなく継続的な食習慣や生活スタイルへの取り組みが、根本的な体質改善へと少しずつ効果をもたらします。

今回は体内のさらに一部、腸内環境についてお伝えしたいと思います。

腸の主な働きは食べ物の消化と吸収です。
口や胃の中を通ってきた食べ物は小腸や大腸でさらに細かく分解され、その後栄養素が体内へ運ばれていきます。

この働きも化学反応によって起こるものであり、それには酵素が関係してきます。

腸内で働く酵素は腸内酵素と呼ばれ、これらは腸内細菌によって作り出されます。
腸内細菌には数百もの種類があり、それぞれ合わせて100兆個以上の数が腸内に生息していると言われます。

数えきれないほどの細菌ですが、その種類は大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分類することができます。

善玉菌や悪玉菌はみなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
善玉菌には消化吸収のサポート、免疫力の向上や腸内の健康維持など様々なメリットがあります。
反対に悪玉菌は腸内タンパク質の腐敗、有害物質の産生といった作用があり、腸自体の老化や不活性化を進めてしまいます。

残りの日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらにも属しません。
それはなにもしないというわけではなく、善玉菌の働きが活発な時には補助的な役割を果たし、逆に体調不良や腸内環境が低下してる場合には悪玉菌と同じような働きをしてしまいます。

腸内にはこの三種類の細菌たちが存在し、その割合によって腸内環境も左右されます。
健康的な割合は善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%と言われており、このバランスを保つことが良い腸内環境作りのためにとても大切になります。

腸内環境を乱す悪玉菌は加齢とともに増殖します。
善玉菌の一種であるビフィズス菌は、生後間もない赤ちゃんの腸内90%以上を占めていますが、高齢者ではそれが1%ほどに減少してしまう人もいるそうです。
それほど年齢によって腸内も大きく変化してしまうというわけですね。

またタンパク質や脂質も悪玉菌のエサとなるので、肉や魚などの動物性食品や油の多い高脂質食品を中心とした食事にも注意が必要です。
一方、植物性の食品、野菜や果物、豆類などには善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が含まれています。
その他ヨーグルトや納豆、味噌やぬか漬けといった発酵食品には善玉菌そのものが含まれており、日々減少してしまう善玉菌を増やすにはもってこいの食材です。

食事以外では適度な運動や睡眠、規則的な生活や排便リズムは腸の働きを高め、腸内環境を自然と整えてくれるでしょう。
ピラティスなどのトレーニングも内臓への血流を促し、腸内の活性化に効果的だと言われています。

元気な腸内細菌は良い腸内環境を保ち、豊富に腸内酵素を作り出します。
その結果が痩せやすい健康的な体内環境へと繋がっていきますので、ぜひ日々の食事や生活習慣、お腹の調子や排便の内容など改めて意識をしてみてください。

カテゴリー

-ダイエット, 栄養, 身体について

© 2020 training studio livitum