栄養 身体について

睡眠前の食事

夏は暑さのために睡眠が阻害されたり、食欲が低下してしまうこともしばしばです。
十分な睡眠や栄養は体力回復に欠かせず、不足しがちな人は日中の集中力ややる気の欠如、また熱中症のリスクも高まります。

明るい夏場は活動時間が長くなり、食事や眠る時間も遅くなってしまいがちです。
睡眠前の食事は消化不良を引き起こすとも言われますが、食べるタイミングが遅くなってしまった時、睡眠もできるだけ長くしっかりとりたい時など、睡眠を妨げないように食事をするにはどういったものが効果的か考えてみましょう。

まず寝る前に避けておきたい食べ物には、脂肪分や油分の多い食材、香辛料を使用した辛い料理などが挙げられます。
高脂肪の食材は消化に時間がかかるため胃の負担が増し、胃もたれやお腹の不快感によって睡眠の質を下げる恐れがあります。
スパイシーで辛い料理も胃の酸度を上げ、胃酸の逆流を引き起こしてしまうかもしれません。
就寝前には、特に脂肪分や辛さを抑えた食事を心がけましょう。

また、寝る前のカフェインやアルコールも睡眠を妨げる飲み物として注意が必要です。
コーヒーやエナジードリンクが眠気を覚ますことで知られているように、カフェインには覚醒効果があります。
入眠前に飲むと寝つきが悪くなってしまうこともあるので、うまく眠りにつけない人はカフェインの摂取量を確認してみましょう。

アルコールは寝つきをよくすると思われがちですが、反対に睡眠の質を下げてしまう可能性もあります。
それは睡眠の前半と後半で、アルコールが与える影響は異なると言われているからです。

寝つきが良いと思われるように、アルコールを摂取すると入眠までの時間短縮、レム睡眠(浅い睡眠)の減少、徐波睡眠(深い睡眠)の増加が睡眠の前半で見られます。
ただその効果は長続きせず、睡眠の後半では徐波睡眠(深い睡眠)の減少、レム睡眠(浅い睡眠)の増加が見られ、さらに夜中に目が覚めてしまう中途覚醒も増えてしまうことがわかっています。

他にもアルコールの過剰摂取は、日中の眠気を促したり、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の発症や症状悪化の原因にもなると言われています。
快適な睡眠のために過度な飲酒は避けるか、うまく眠れない時にはアルコールを控えてみてもよいかもしれません。

今回は睡眠の質を下げないように、できるだけ避けておきたい物をご紹介しました。
基本的に睡眠前は食事を控えておくのが無難ですが、次回は睡眠をサポートするような食材をお伝えしていきたいと思います。

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