トレーニング理論 身体について

ランニングの障害予防

ダイエットや健康管理の一環として、または趣味のスポーツとしてランニングを始める人は増えています。
それに伴いランニングのためのトレーニングやコンディショニング方法もいろいろなものがあり、ランニングと並行してジムに通っているという方も多いのではないでしょうか。

ランニングのためという目的を大きく分けると、タイムや距離などランニングのパフォーマンス向上、もしくはランニングによる怪我や障害の予防・回復といった二つに絞られてきます。
前回の記事でもお伝えした通り、ランニングのパフォーマンスを高めるためにはいかに少ないエネルギーでロスなく効率よく走れるかが重要になり、そのためには走るフォームや筋力、呼吸や心肺機能の強さなどの要素をそれぞれ強化していく必要があります。
それぞれの要素を鍛えるためにはそれこそたくさんのトレーニング方法があるので、まずは自分の弱い部分や不足している要素を知り、そこを補うためのトレーニングを選択していかなければなりません。

自己分析となるとなんだか難しく思えてきますが、最近では一般の方向けにもランニングコーチやフォーム指導の専門家がいたりするので、本格的にチェックしてみたいという人は一度走り方を見てもらうのもよいかもしれませんね。

もう一点、怪我の予防を目的にトレーニングを取り入れる人も多くいらっしゃいます。
タイムや距離は気にせず健康のために走っていたはずが、膝や股関節、腰などに痛みを発症し、思うように走れなくなってしまったという方にも何度もお会いしてきました。

実際ランニング中は着地による衝撃が強く、特に膝関節には体重の5倍以上の負荷がかかると言われています。
その負荷を繰り返し与え続けることで、膝だけでなく足首や股関節周辺の筋肉や靭帯、軟部組織などが損傷、炎症を引き起こしてしまいます。

そういった怪我を抱えながらなんとなく身体が痛い、疲れていると感じつつも日課としてランニングを続けてしまう人も多いのではないでしょうか。
筋肉の炎症や怪我に比べて、靭帯や腱(骨と筋肉をつなぐ部分)は回復に時間がかかります。
無理してランニングを続けることで怪我が治らず、疲労やフォームの乱れなどから腰痛や背部痛、ひどい場合には疲労骨折を重ねて発症してしまいます。

日常生活や他のスポーツと同様、特定の部位に継続して負荷をかけることは障害のリスクを高めます。
先に挙げたようにランニングは意外と負荷の高い運動ですので、休息をしっかり取りながら走ること、走る前のウォーミングアップや走った後のクールダウンを行うことは怪我の予防になるでしょう。

より怪我や障害を防ぐ身体を作るためには、やはりランニング以外のトレーニングも重要になってきます。
ランニングだけでは鍛えられない筋力や筋持久力、動作改善など様々な要素を効率よく鍛えることができますので、効果的なトレーニング内容などまたお伝えしていきたいと思います!

カテゴリー

-トレーニング理論, 身体について

© 2020 training studio livitum