体重と健康の関連性について、世界中では様々な研究がされています。
一般的に体重が重くなると身体に不調をきたしたり、不健康であると思われがちですが、実際には体重の減少と身体の健康には明確な関連性はないと、あるアメリカの研究では結論づけられています。
特に肥満は心臓や血管などの疾患リスクを高めると言われていますが、体重が重い人全てに異常があるわけではなく、反対に正常体重の人の中にも血管代謝や血中コレステロールなどの数値が基準値に収まっていないということも十分にあり得ます。
また別の研究では、初めに血圧や血糖値など血液の状態を測定し、ダイエットで体重を減少させた二年後に再測定を行いました。
その結果、測定した血液の指標は大幅に改善されていなかったというデータも出ています。
これはダイエットの方法など詳細がわかりませんが、もしかしたら運動などは実施せず極端な食事制限だけで減量をしたり、減量後食事量は減ったけど脂質や糖分過多の食生活を続けてしまっていたのかもしれません。
このように研究の結果やデータだけで一概には言えませんが、体重だけがその人の健康に関係しているわけではなく、日々の食生活や運動習慣なども大きく影響を与えています。
体重が重くても日頃運動している人は体力があり、代謝が正常であればその他の健康な人と死亡率は変わらないと言われています。
つまり体重を落とすことだけが健康に直結するわけではなく、運動や栄養価の高い食事を取り入れること、他者とのコミュニケーションやストレスマネジメントといったメンタルコントロールも大切です。
健康管理のために何キロ落とさなくてはいけないという目標体重の設定ももちろん重要ですが、まずは運動する曜日や日数を決めたり、毎食野菜を摂取する食生活にするなど、行動や習慣を変えるところから始めてみてもよいかもしれません。
体重と健康